洋傑のつぶやき(2021年3月10日・ランド円単日展望)

 本記事は洋傑個人の分析と見解に基づいた内容となっており、ランド円推移に対する個人的推測となります。

 予めご理解の上、ご覧頂くようお願いします。

◆はじめに

 

 本記事は単日展望である特性上、精度は週間展望やテクニカル分析には劣ると思いますが、直近の推移を織り込んだ分析と判断で考えていきたいと思います。

 週間展望及びテクニカル考察は以下のリンクからご覧になれます。基本的にはこの内容を踏襲した前提で進めていきますので、おおよその流れは下記リンクから確認いただけると幸いです。

 

※ランド円週間推移・テクニカル分析

※ランド円週間展望

 また、これまでの週間展望記事の精度が比較的良いので、基本は分析内容を踏襲してこちらも進めます。また単日展望である関係上、諸指標推移の書き綴りとテクニカル考察は基本週間記事を前提とします。

 

 

 では始めましょう。

◆諸指標推移判断・トレンド考察・総合判断

※指標動向については数値判断から動向考察に切り替えます。

 

 昨日は欧州時間初動で一気に上昇が強まり、上値見極めライン7.09円を越えたものの、抵抗ラインとして捉えていた7.07円-7.12円の範囲内で高値は収まり、反落と反発を繰り返す展開となりました。米国時間の推移レンジは7.04円-7.10円となっており、東京時間よりは上値で動いた印象です。

 

 今日のランド円はオープンから東京市場開場までに上昇した高値を背景に、基本的には底堅い推移となっています。但し概況は良いとは言えない地合いであり、株安・先進国債利回り上昇・ドル高+諸通貨安となっており、商品先物推移も軟調です。今後の推移を考えると下げ要素も多く、欧州時間で流れが変わるかどうか気になるところです。

 

 株価推移は東京市場前半は上昇優位で動いたものの、中国市場参入前後から下げが強まってそれまでの上昇を全て戻す展開になっています。その手前(米国市場閉場前)に大きく下げていましたので、昨日推移から見比べても完全に行って来いとなっています。

 ここ数日の動向としては中国株の動意が欧州時間初動に賭けて強い影響を与えているので、現在の推移を見る分には初動で下がる可能性は、株価の観点からは高いと思います。

 

 債券動向は昨日の下落によって直近の上昇トレンドは割り込んだものの、すぐ真下に一段下のトレンドラインがあり、反発はしやすい状況ではないかと見ています。ただあくまで反転推測となるので自信はありません。

 また、商品先物は昨日からの傾向で言えば金銀+アルミが上昇・原油+銅が下落となっています。原油が下がったのはランド円の下げ幅抑制に影響しているのではないかと思っています。

 

 通貨推移は昨日からの動向で見るとドル持ち直し・諸通貨反落の流れに見えます。ただチャート推移を見る分にはこのまま一旦はドル安に傾く可能性もあるように見えますので、現在の判断としては中立となります。

 

 南ア債利回りは推移がかなり小幅になりつつあるので、動意が読みづらいですが、然程大きな方向感は出ない可能性が高いように感じます。

 

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 次にテクニカル考察です。

 昨日からの推移は6.973円を始点とした上昇トレンドに入っている事が推測され、現状の動意から見るとまだ3波動しか確認する事ができません。

■1波動目:6.973円→7.061円(0.088円)

■2波動目:7.061円→6.995円(0.066円)

■3波動目:6.995円→7.108円(0.113円)

 ※3波動/1波動=1.284(≒1.236?)

 

 現時点では調整波とも衝撃波になるともいえる状況で、推移は不明瞭です。但し、仮に調整波で終わるとしても3波動目内が5波動になると推測されるため、もう一度の上昇はある可能性が高いと見ています。

■3-1波動目:6.995円→7.034円(0.039円)

■3-2波動目:7.034円→7.000円(0.034円)

■3-3波動目:7.000円→7.108円(0.108円)

 ※3波動/1波動=2.769(≒2.764)

■3-4波動目:7.108円→7.045円(0.063円)

 ※4波動/1-3波動=53.4(≒50.0)

 既に4波動目が1波動目の値幅を越えていますので、3-5波動目は5波延長型衝撃波(最後の上昇が0.113円近似値?)になる可能性が現時点では高いように思います。仮に6.973円からの上昇トレンドが3波動調整波で終わるとしても、再度の上昇はあると考えている為、テクニカルの観点から言えば、直近高値7.108円を越えてから反落する可能性が高いと言えます。

◆ランド円レンジ推測:7.06円ー7.18円

 

◆今日の方向性及び推移推測・見極めラインなど

 ※指標判断およびテクニカル考察を総合して記載しています。

 

 方向性は…欧州時間は概ね上昇優勢で高値(7.108円)更新、米国時間以後はそれまでの推移の行って来い相場・レンジ相場になるのではないかと見ています。この推移はテクニカルの観点を主軸に考えています。

 理由としては株価・債券・南ア債とも目先の推移が非常に見えづらい点、テクニカルからは調整波・衝撃波とも今一度の上昇があるべき局面であることから推察しています。

 

 欧州時間序盤は少し下げる展開があるかも知れません。その際の下値は7.06-7.08円としますが、反発ありきの下落と捉えています。それ以上下がるようなら今日単日の展望としては破綻となります。

 その後は上昇して7.108円越え予測となりますが、高値目処としては上述の0.113円程度の伸びがあった前提での7.16円-7.17円前後となります。再度下落しての下値目処としては一旦7.06-7.10円程度ではないかと思っています。ですので一日を通してのレンジ下値は7.06円とします。

 

 今日はレンジを絞った上に諸指標推移が現在下向きなので、かなり自信がないです。

 (´・ω・`)