洋傑のつぶやき(2021年3月3日・ランド円単日展望)

 本記事は洋傑個人の分析と見解に基づいた内容となっており、ランド円推移に対する個人的推測となります。

 予めご理解の上、ご覧頂くようお願いします。

◆はじめに

 

 本記事は単日展望である特性上、精度は週間展望やテクニカル分析には劣ると思いますが、直近の推移を織り込んだ分析と判断で考えていきたいと思います。

 週間展望及びテクニカル考察は以下のリンクからご覧になれます。基本的にはこの内容を踏襲した前提で進めていきますので、おおよその流れは下記リンクから確認いただけると幸いです。

 

※ランド円週間推移・テクニカル分析

※ランド円週間展望

 また、これまでの週間展望記事の精度が比較的良いので、基本は分析内容を踏襲してこちらも進めます。また単日展望である関係上、諸指標推移の一部簡略化とテクニカル考察は基本週間記事を前提とします。

 

 諸指標推移について分析判断などの基本事項は上記リンクに記載しておりますのでそちらかご覧ください。

 

 では始めましょう。

◆諸指標推移判断・トレンド考察・総合判断

※各指標判断は週間展望を参照。下記は午前中の推移考察

 

■株価先物動向:-1ポイント(横ばい)

 →前週比:+6ポイント(上向き)

■債券(利回り)動向:-2ポイント(横ばい)

 →前週比:-12ポイント(大きく下向き)

 

■南ア債(利回り)動向:+3ポイント(横ばい)

 →前週比:+10ポイント(大きく上向き)

■商品先物動向:

 ⓐ金価格:-10ポイント(-6)

 ⓑ銀価格:-10ポイント(-9)

 Ⓒ銅価格:-7ポイント(-9)

 ⓓ白 金:-7ポイント(0)

 ⓔアルミ:-10ポイント(-12)

 ⓕ原 油:-10ポイント(-16)

 →産業資源:直近の動意は下落顕著・傾向は強い下向き

 →金融資源:プラチナ<金+銀・直近の動意は下落・傾向は下向き

 

■通貨インデックス動向:円<欧州・資源国<<<ドル 

 

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 次にテクニカル考察です。

 

 テクニカル面では昨日の動意によって形成された7.016円を始点とする上昇トレンド(7.016円-7.053円ライン)が、東京市場での下落推移で割り込んでいます。この推移によって7.016円→7.154円(値幅0.138円)の上昇は一服して、下落目線の推移が推測されます。

 

 とは言え、午前中の動向ではまだ1つの波動(a波?)しか確認できず、一旦の反発はあるかも知れません。それによる上昇は昨日高値である7.154円を越える展開ではなく、再度の下落となる可能性が高いと見ています。

 仮に午前中の安値7.087円が推定a波の安値となった場合、高値からの値幅は0.067円となりますので、上昇後の反落値幅は調整波としてその1.382倍で収まる可能性が高いと推測します。反発した高値位置がどこになるかが分かりませんが、今日の安値位置としては7.03円辺りが限度と推測しています。

 

 

 テクニカル上で推測される今日の推移は上昇→下落→下げ渋り→反発(行って来い?)でしょうか。一応時間帯別にテクニカル考察からのレンジを書くと以下の通りです。

■欧州時間

 ①推移推測:上昇→反落→下げ渋り(反発?)

 ②レンジ:7.03円-7.15円

■米国時間

 ①推移推測:反発

 ②レンジ:7.03円-7.24円

 

 あくまでテクニカル上の目安です。諸指標推移は無視した内容ですのでご了承ください。

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 以上、個人的テクニカル考察及び諸指標推移をまとめると、

 

ⓐ諸指標推移は昨日推移を完全に行って来いとなっており、株価・債券・先物・通貨動向から見ても顕著な下げ目線となっている為、東京時間終了後~欧州時間序盤にかけては相場の下落傾向が強まる可能性が高い。一方で南ア債利回りは下落傾向に傾いてランド円にとっては上昇目線となり、総指標と自国指標が相反して相場推移が荒れる事が推測される。

 

ⓑテクニカル見解は一旦7.154円を始点とした調整波動(abc)に入ったと推測する。よって初動は7.154円を高値に下落傾向となり、7.03円前後まで下押しする可能性が高い。

 

 となります。

 

◆ランド円レンジ推測:7.01円ー7.24円

 

◆今日の方向性及び推移推測

 ※指標判断およびテクニカル考察を総合して記載しています。

 

 方向性は前半に下落、中後半は反発上昇を推測します。欧州時間序盤は一時的な上昇展開はあるかも知れませんが、その場合の最大高値は7.154円であると見ています。これは直近上昇トレンドラインを一時的に割っている点、諸指標推移が基本的に強い下げ目線である点から推測しています。また南ア債利回り如何で欧州時間序盤の推移は決まってきそうな気がします。

 

 諸指標推移が非常に下落優勢な動向を示している為、少なくとも欧州時間は上昇が強まる時間は非常に限られていると思います。東京時間にかなり下げている部分もあるので、一時的な上昇はあって然りですが、時間としては短いと思います。

 下落下値は7.01円を最大としていますが、実質的には7.03円-7.07円辺りが反発位置として意識されやすいと見ています。また時間としてはアノマリーとして17:30/18:30が相場反転として意識されやすいですが、今日は可能性として低いのではと考えています。あくまで反発するのであれば米国時間以後かと。

 

 注目指標は米国債利回りと南ア債利回り。前者は欧州時間にはあまり影響度が強まりませんが、推移動向自体は米国時間に反映されやすいため、この推移には注目すべきだと思います。また南ア債利回りについてはこのブログでこれ以上の説明は必要ないと思いますが、欧州時間中盤以降の推移は米国時間に影響しやすいので、こちらも注視すべきだと思います。

 

■個人的トレード戦術

 基本的には欧州時間は7.10-7.15円までの間でショートかな、と思っています。米国時間はロング戦術ですが、原則反発推測である為リスクはかなり高く、7.005円を割るようなら切る位の準備ありきで臨むべきだと思います。

 

 

1)下値抵抗推測

 直近の上昇に対する調整波動である場合(個人的にはこの推測としている)には値幅のフィボナッチ50.0/61.8/76.4/78.6

前後で反発する可能性が高いと見ていますので、大体7.03円-7.08円が抵抗ラインとして機能すると思います。上述の通り下げ圧力が強い中ではありますが抵抗帯も相応に強いので、下がっては反発する展開かも知れません。

 そのラインを越えると直近安値ラインの7.005円-7.015円ライン、それを抜けると更に下押しして6.95円前後が見えてきますが、個人的にはそこまで下がる可能性はまだ高くないと見ています。

 

2)上値抵抗推測

 上値抵抗は昨日の高値付近の7.15円-7.18円。また今日の推移から7.11円-7.13円も一定強く作用しそうです。仮に一時的な上昇が欧州時間にあったとしても7.11-7.13円ラインまで急伸して反落、といった流れになるのではないかと思います。

 そのラインを越えるとあまり強い抵抗帯は無いように思いますので、上昇が勢いづく展開になりやすいと見ています。

 

 今日は行って来い相場を推測。

 (。-`ω-)人